【和果辞典~何の果実か当ててみて】

和果」とは日本人が江戸時代以前から利用してきた植物果実の総称。
 
この2週間で乗鞍~加賀~鎌倉~栃木~広島と和ハーブ散策講師の全国旅!
 
仕事ながら、自分も自然を満喫する幸せな時間をいただきました(笑)。

サンショウ三兄弟の一人、カラスザンショウも見つけました。

そして今、野山はまさに果実の季節。
 

山のアロマの楽しみ方。イヌザンショウとクサギとクスノキの葉を千切って揉み合わせたものを、掌に収めて香りを嗅ぐ。歓声が上がるほどの素晴らしい香りが!

十数種類もの素晴らしい和果、“秋の恵み”をタップリと観察し、
あるいは手に取ったり、味わってみたり・・。

子どもに帰るひと時。

ギャラリー的に写真を載せますので、何の植物か当ててみて下さい。
 
 
① ガマズミ

養命酒さんと組んだ能登ツアーの宴会で。ビールにガマズミとヤマボウシを漬けて飲んだら、これが激ウマ!

語源は“神の実”。マタギが狩猟中に弱った時に食べ、力が湧いた事が由来。
 

② クロウスゴ

実際にはもっとたわわに成ってました。

語源は“神の実”。マタギが狩猟中に弱った時に食べ、力が湧いた事が由来。
”和のブルーベリー”だが洋物より芳醇。高い山にひっそりと生えています。

クロウスゴの果実を冷やしていただきました!

③ クコ

さりげなく街中にあったりします。

100歳伝説を多く持つ長寿和果。海岸や川沿いに多く棘が鋭いので用心!
 
④ ヌルデ

塩の代わりになる貴重品。

昔の山村や戦後の塩の代用品。リンゴ酸カルシウムで酸味が強い塩分かな。
 
⑤ ヤマウルシ
グツグツ煮ると蝋がとれる石油無き時代の大切な果実。高カロリーで飢饉食にも。
 
⑥ ナナカマド

とても豊かに実がなる木ですね!

血糖値が上がらない糖「希少糖」を含み甘味あり。和果リキュールがお薦め。
 
⑦ ウワミズザクラ

ブラシのような花の後に付く果実です。

“和果リキュールの王様”。杏仁の香り、絶妙な甘味、軽い渋味が融合の大人の味!

左がヤマボウシ、右がアケビ、ともに子どもの頃に食べた記憶がある方も多いでしょう。

⑧ アケビ
熟すと皮が開き“開け実→アケビ”。白い果肉は甘く、皮が揚げ物に使われます!
 
⑨ ヤマボウシ
たわわに成り可食部分多くジューシーで甘い、秋の和果の王様ですね。
 
⑩ オオカメノキ

葉の紅葉も複雑な色合いで美しい。

ガマズミの親戚だが果実は大きく薬効も同じ。寒い地方に生息します。
 
⑪ コブシ

寒空をバックに存在感抜群。

割ると秋の果実アロマに。アイヌ語「オマウクシニ」の意味は”良い香りの木”。
 
⑫ イヌビワ

イヌビワの果実を二つに割ると、中はイチジクのよう。

果実断面は小さなイチジク。受粉の超面白話は「和ハーブチャンネル」にて↓
 
⑬ ヘクソカズラ

見た目が美しく飾りにもなります。

冬の果実は潰してアカギレやシモヤケの薬。ただ屁の様な悪臭と引き換えです(笑)
 
⑭ スダジイ

これから炒る直前です!

炒って食べるとクリーミで本当に美味!縄文人の貴重なデンプン源でした。
 
⑮ イヌザンショウ

ホンザンショウと違って同じ房で熟し度がバラバラ、これが美しい。

サンショウより柔らかい香りの果実は唐辛子が韓国に入る前のキムチ用スパイス!
 
⑯クサギ

その美しさは花と見間違える人も多い。

青い宝石の様な果実は”浅黄色”、花弁の様な愕は”灰褐色”が取れる染色和ハーブ。
 
⑰ おまけ;ヌルデの虫こぶ

ヌルデの葉の虫こぶです。非常にレアです。昔の人はこれを口の中に塗るという・・凄い発想です。

果実に見えるピロシキ形の虫こぶ中身はタンニンの塊、高級お歯黒の原料!
 

ホワイトリカーに山の恵みを漬け込む。昔は薬用酒と共に漬けた果実を食べることが目的でした。左からオオカメノキ、ウワミズザクラ、ナナカマド、クロモジ(葉)です。

 
私の和ハーブ散策が見れる📺🌱「和ハーブチャンネル
【これからの散策会予定】
①静岡県小山町(キャンセル待ち)
https://hitotoki-waherb.wixsite.com/mysite
②愛知県岡崎市: https://fb.me/e/3TxQeOgo0
③徳島県美馬市:11月26・27日(画像添付)
④東京都調布市: https://wa-herb.com/2260/
⑤鹿児島県鹿児島市:12月11・12日(詳細後日)
⑥神奈川県鎌倉市: https://wa-herb.com/3255/
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