【葛城山での和ハーブ神秘体験】

和ハーブ協会認定フィールドマスター関西コースの授業の一環で、奈良と大阪の県境にある葛城山に!

モミの解説。
皆様、真面目にメモ取ってます。

この山は”日本薬草文化の担い手”山伏の『修験道』発祥の地です。

修験道とは日本古来の山岳信仰に、神道や仏教の要素がミックスされ、独自の進化を遂げた日本独自の宗教。

飛鳥時代に生を受けた修行僧の役行者(えんのぎょうじゃ)が、

10代の頃に修験道を確立した場所がこの葛城山といわれます。

つまり”薬の和ハーブ”の文化を作った修験道の本場中の本場というですね!

そんな場所で私は今回、一種の神秘体験をしてしまった・・。

山頂での出来事。

宿の植物に詳しいお母さんに、
「センブリやリンドウなどが、山頂の笹の下にチョコチョコあるけど、
見つけるのはなかなか難しいよ!」

とアドバイスを受けたメンバー。

総力を上げて探索に入ります。

さあ宝探しだ!

絶滅危惧種のセンブリは間もなく発見。

目が慣れると笹の間の可愛らしいセンブリがどんどん見えてきた!

所謂“センブリ眼になった”って奴ね(笑)

よーく見ないと見つけられない!
山頂の笹の合間に咲く”日本三大薬草”のセンブリ。
抜け毛の特効薬です。

しかしリンドウが全く見つからず!

そしてここで不思議な現象が・・

山頂からズレた脇道から10m入った所で
背中の方から「ここにいるよ」という声が聞こえた!

振りむき、その声に導かれるようにフラフラと向かいの草むらの間に。

するとそこに一輪のリンドウを発見!

花は無く、笹に隠れ、群生無し状態。
その後、周りを探しても見つからず、結果的にはこの日、たった一つのリンドウだった!

まだ花は咲いていなかったけど、「ここにいるよ」って語り掛けてきた唯一のリンドウ。
胃腸の薬草として知られます!

散策中に出てきてくれ!とお願いすると間もなく目の前に出てくる和ハーブ、
そんな体験はしょっちゅうだけど、
今回は断トツで神秘的、余韻が残る“和ハーブの神”体験でした。

葛城山山頂の自動カメラ、日没の瞬間を狙って(笑)

他にも、葛城山には平地で見れない秋の和ハーブたちが沢山。

写真で紹介しておきますね!

ちょっとレアなアンジェリカの仲間「ノダケ」。
セリ科なのに珍しい美しい紫の花を咲かせます。
右は種子、熟すとカレーの香りがするという!

鎮静効果で知られる「辛夷」は蕾の生薬名。コブシの木が来春に向けてもう冬支度。
冬芽に毛皮を付けて、乾燥と寒さから身を守ります。

高山の針葉樹「シラビソ」。
枝先に小さな松ぼっくりをつけますが、葉の香りが物凄く良い、まさに森のアロマ!

季節外れの黄色い花を残した”和のセントジョーンズワート”「オトギリソウ」。

小さな蕾を付けた「リュウノウギク」。
晩秋のもっとも遅く咲く花として知られますが、葉は香道で使われる竜脳のような強い香り”和のカモミール”。

可愛らしい果実をぶら下げるのは「ツリバナ」。
赤色は鳥に食べてもらいたいサインです。

高山樹木の代表「ブナ」と夏に一日花を咲かせる「ナツツバキ」、美しい樹皮コンビ。

カワラナデシコ。
花の色素は珍しいベタレインという抗酸化成分。

乾かすと桜の香りがするヒヨドリバナ。
”秋の七草”フジバカマ(外来種)の日本版、貴婦人たちの浴剤でもありました。

<これからの散策講座予定>
神奈川県鎌倉市 9月25・29日
https://wa-herb.com/3255/

富山県立山町 9月26・27日
https://bit.ly/3nVHsUd

石川県能登半島クロモジツアー 10月18~19日
https://wa-herb.com/3859/

石川県加賀市 10月20日
https://bit.ly/39oWlGh

栃木県宇都宮市 10月24日
https://fb.me/e/123lSulT2

静岡県小山町 10月30日
https://bit.ly/3hUr7v8

鹿児島県鹿児島市
(現在告知ページ作成中)

集合写真、デビューバンドのアルバムジャケット風(笑)。

 

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